<イベント>
KAKERU #1
2020.07.20
為になるセミナー
▶︎聞いてメモはとるが意外と覚えていない。
刺激ある飲み会
▶︎酔いがまわるといい話をしただけで終る。
学んだ事を浸透させるには
▶︎「参加」し、アウトプットする事。
全員が参加と実践し、イン/アウトプットを行う社外勉強会『KAKERU』を開催しました。
『KAKERU』とは
お互いの技を掛け合わせる。参加する人が掛け算のように学びが増えるという意味で、アルコールもOKのざっくばらんな雰囲気の中、勉強とディスカッションを行います。
全員参加という事とコロナ禍では少人数でしか開催できませんが、今後、内容によっては参加人数を増やしたりライブ配信がでるようになればと考えています。
さて、第1回目のテーマは「各業界のプレゼンテーション術」
業界が違えばプレゼン方法も違います。様々なアプローチを知る事で自社のプレゼンをアップデートするというのが狙いです。
第1回目はプロダクトデザイン会社 Y 代表の三宅氏のプレゼンテーション。
その手法を聴きながらディスカッションする事で各自イン/アウトプットを高めました。
プロダクトのデザインといっても初回〜デザインにいたるまでの工程が何段階もあります。
工程が多いプロジェクトを進めていく中でプレゼンは次のステップに進むための途中段階のものになり、その回数も多く、内容も都度変わってきます。
参考になった進め方をいくつかをご紹介すると。
プレゼンテーションに入る前の地図
プレゼンテーションに入る前に今日のプレゼンの目的、内容、プレゼン後にどのようになっているのが目標かを伝えます。
相手の頭の中に地図を作るようなイメージで、進め方を参加者で共有しておくこと。
そうすることでどんな話しになるのかを考えながら聞いている時間よりも話しに集中できる。
そして会議中に色々な方向に話が飛んだとしても、この地図があれば最後は話がまとまりやすくなります。
ステップを可視化
全体の流れを可視化し、進捗状況や今日決めなければいけないことを明確にします。
そうすることで話しを急に飛ばしたり、同じ議論に戻ったりしていないかを認識することができます。
情報整理のメソッド
デザインに入る前に様々な情報をリサーチ、検証する事はとても重要です。
▶︎周囲のトレンドや変化に注目し状況を読み取る。
▶︎その状況ニーズを探りインサイトをまとめる。
▶︎コンセプトを定義し解決策をねる。
▶︎製品やサービスにデザインを落とし込む。
それぞれの段階や対象によって感や経験、好き嫌いで判断するのではなく、情報を整理してデザインにつなげる為の理論的なメソッドが多数あります。
プロジェクトに合ったメソッドを用いることで、より目指すべきデザインが見えやすくなるでしょう。
プロダクトでもパッケージでも業界が違えど、デザインにいきつくまでの流れは同じで、その工程数が違うだけである。
グライドが行っているPBD(パッケージブランディングデザイン)の手法も流れとしては同じではありますが、三宅氏のプロセス数は圧倒的でその一つ一つが答えを精査していくために必要な工程で非常に勉強になりました。
最後に三宅氏はこう言います。
「PRESENTATIONはPRESENTだと思っている。自分が話したいことを話すよりも、相手が聞きたいことを一生懸命考えて話す気持ちが大切。」
株式会社Y 代表取締役 三宅喜之氏
大手電機メーカーでのインハウスデザイナーを経て2014年にYを設立。
ポジショニング戦略とプロダクトデザインを基軸に様々なジャンルの商品のブランド骨子の作成段階から関わる事を得意とし、自社商品も開発する。
https://y-dmm.com
https://sogu.co.jp
(小久保あきと)